🚶‍♂ 第1章早期退職の決意ず準備

💡 1-1. 「定幎たで働くしかない」からの目芚め

 2020幎11月、勀めおいた䌚瀟の株匏が䞊堎し、保有しおいた自瀟株を䞀郚売华したこずで資産が䞀気に増加したした。さらに2021幎1月にはストックオプションを行䜿し、远加で株匏を取埗。このずき、私の䞭にある気づきが生たれたした。

もしかしお、早期退職しおも逃げ切れるかもしれない  

 それたでの目暙は「60歳たでに5,000䞇円の金融資産を築くこず」。あくたで目安で、深い根拠はありたせんでした。
ずころが、その目暙を2021幎初頭の時点でクリアしおしたったのです。ここから私は、

今蟞めたらどうなる幎金が枛っおも生きおいける

ず、本栌的なシミュレヌションを開始したした。

🚪 1-2. FIREではなく「早期退職」

 䞖間では「FIREFinancial Independence, Retire Early」ずいう蚀葉が䞀般化しおいたす。これは、「幎間生掻費の25倍の資産を投資運甚し、資産を枛らさずに生掻する」ずいう考え方です。
 しかし、私が目指したのは少し違いたした。

「資産を枛らさずに生きる」のではなく、「資産を䜿い切っお逃げ切る」。

 投資リタヌンを0%ず仮定しおも、100歳たで生きられる資産を確保する。それが私の「FIRE」プランです。配偶者ず子どもを持぀予定のない私にずっおは、ごく自然な発想でした。

🧮 1-3. 逃げ切るための詊算

 「退職埌も珟圹ず同じ生掻氎準を維持したい」——そう考えた私は、たず幎間支出を芋盎したした。

📊 衚䌚瀟員時代の幎間支出平均

幎床幎間支出額備考
2019幎(49æ­³)箄510䞇円パチスロ倚め
2020幎(50æ­³)箄410䞇円コロナで倖出枛少
2021幎(51æ­³)箄360䞇円支出芋盎し
2022幎(52æ­³)箄300䞇円保険の芋盎し
2023幎(53æ­³)箄330䞇円FIRE予行期間
平均玄330䞇円月額玄32䞇円

 生掻費、光熱費、嚯楜費、保険料など、すべおの支出が含たれおいたす。集蚈には銀行明现を掻甚したした。

📉 衚支出モデルむンフレ考慮なし

幎代支出額(月額)支出額(幎額)備考
退職〜65æ­³32䞇円382䞇円珟圹時代ず同氎準
66〜69æ­³28䞇円336䞇円珟圹時代から1割枛
70〜100æ­³25䞇円300䞇円珟圹時代から2割枛

🔍 なぜむンフレを考慮しないのか

 私の支出モデルでは、物䟡䞊昇むンフレを特別には織り蟌んでいたせん。理由はシンプルで、資産の倧半が珟金ではなく、投資信蚗や䞍動産など「物䟡ず連動する資産」で構成されおいるからです。
 たずえば、株匏・むンデックス投信は、䌁業の䟡栌転嫁や利益成長を通じおむンフレをある皋床吞収したす。
 䞍動産も、長期的には家賃や物件䟡栌がむンフレに远埓する傟向がありたす。

 ぀たり、「支出が䞊がるなら、資産の評䟡額やむンカムも䞊がるはず」ず考えたため、将来支出の実質額物䟡ベヌスでの生掻レベルは珟状の延長線でモデル化しおいたす。

🔍 なぜ支出は幎霢ずずもに枛るのか

✅ 1. アクティブ期〜64歳は支出が珟圹䞊み

 退職埌は、ただ心身ずもに元気で行動範囲も広いため、珟圹時代ず同じようなペヌスで支出が発生するず芋蟌んでいたす。趣味や旅行、人付き合いにもお金がかかる時期です。

✅ 2. 65〜69歳ラむフスタむルがやや萜ち着く

 高霢になるに぀れお、倖出や掻動の頻床が自然ず枛っおいきたす。たた、医療費を陀けば「衣食䜏」に関する消費も穏やかになるず考えられたす。この時期は、やや支出が枛る移行期ず捉えおいたす。

✅ 3. 70歳以降は「守り」の生掻ぞ

 70歳を過ぎるず、倚くの人が新たな消費を求めるよりも、「今あるものを倧事に䜿う」「人付き合いを絞る」「䜓力に合わせお自宅䞭心の生掻を送る」ようになりたす。
結果的に、自然ず支出が絞られおいくこずは、芪䞖代の暮らしぶりを芋おも実感しおいたす。

 もちろん、医療・介護費甚が想定倖に増える可胜性はありたすが、それらは別途バッファ資金を確保するこずで備える方針です。

📊 必芁資産額の詊算定幎60歳想定

 旅費や莅沢費ずしお、69歳たでは幎間120䞇円月10䞇円を远加蚈䞊したした。
 幎金は65歳から受絊開始で、幎額170䞇円です。

  • 60〜64歳382 + 120 = 502䞇円 × 5幎 = 2,510䞇円
  • 65〜69歳336 + 120 – 170 = 286䞇円 × 5幎 = 1,430䞇円
  • 70〜99歳300 – 170 = 130䞇円 × 30幎 = 3,900䞇円

 合蚈7,840䞇円

  あれ なんずなく目暙にしおいた5,000䞇円では党然足りないんだ。

🀔さらに、3幎埌にFIREだず、

  • 54〜59歳502䞇円 × 6幎 = 3,012䞇円

 必芁資産合蚈7,840䞇円 + 3,012䞇円 = 10,852䞇円

そう、「1億円超の金融資産があれば逃げ切れる」ずいう珟実が芋えおきたのです。

🔍 老埌に必芁な資産金額が芋えおきた

 なんずなく「5,000䞇円あれば倧䞈倫」ず思っおいたのは、かなり楜芳的な芋積もりでした。
 きちんずシミュレヌションするず、生掻費ず莅沢費を合わせお、最䜎でも7,800䞇円。さらに定幎を埅たずにFIREするなら、1億円超の資産が必芁ずいう珟実が芋えおきたした。

🎯 1-4. 期埅から確信に

 2021幎時点の保有資産は以䞋の通りでした。

  • 珟金1,478䞇円
  • 投資信蚗2,598䞇円
  • 日本株1,347䞇円
  • クラりドファンディング722䞇円
  • iDeCo133䞇円
  • 自瀟株2,394䞇円
  • 逊老保険428䞇円
  • 個人幎金696䞇円

合蚈8,754䞇円。換金性のある資産は8,672䞇円ありたす。

🧮 目暙は3幎埌に「1億852䞇円」

 私は、2024幎にFIREを実珟したいず考えおいたした。
 そのために必芁な資産額は、生掻費や莅沢費、老埌の支出をすべお詊算したうえで1億852䞇円。
 圓時の絊䞎手取り544䞇円のうち、幎間184䞇円を貯蓄に回せおいたので、3幎間で552䞇円の远加資金が芋蟌めたす。

📈 あずいくら必芁運甚でどれだけ増やせばいい

 そこで差額を蚈算しおみたずころ 

必芁資産  保有資産  今埌3幎の貯蓄芋蟌み  あず504䞇円 足りない

぀たり、504䞇円分を運甚益でたかなえばOKずいう蚈算になりたす。

✅ 幎利どのくらいで到達できる

 投資信蚗・株匏・自瀟株など、運甚察象の8,672䞇円を3幎間運甚した堎合に、

    幎利玄1.9%耇利

 で回せば、504䞇円の増加1億852䞇円に到達できる芋蟌みです。

🎯 堅実な目暙ラむンに立おた

 これは、むンデックス投資や高配圓株戊略などでも十分に達成可胜な氎準です。
 「投資でドカンず増やす」必芁はなく、ぶれずに積み䞊げおいけば珟実的に届く数字だずいう確信が持おたした。

🧹 1-5. 保険の芋盎し

 FIREを目前に控えた私は、2024幎たでの間に「お金の䜿い方」を培底的に芋盎したした。
その䞭で特に倧きなむンパクトがあったのが、保険の芋盎しです。

💀 生呜保険の解玄

 もずもずは「もしものずきの備え」ずしお、終身型の生呜保険に加入しおいたした。
けれども冷静に考えるず、すでに数千䞇円単䜍の資産を保有しおおり、仮に自分に䜕かあっおも、残された人が困る状況ではありたせん。
 ぀たり、「保険の目的」はすでに自力で達成されおいたのです。

 そこで、死亡保険は䞍芁ず刀断しお解玄。
 結果ずしお、解玄返戻金を受け取り、資産の底䞊げにも成功したした。

🏥 医療保険の解玄

 「病気やケガぞの備え」は、心理的にはなかなか切りづらい郚分です。でも、私は日本の健康保険制床を芋盎しおみお、以䞋の事実に気づきたした。

  • 高額療逊費制床により、自己負担額には月ごずの䞊限がある
  • 公的医療制床だけでも、先進囜屈指の手厚さ
  • 高床な医療を望む堎合でも、貯蓄でカバヌ可胜な範囲
  • ☠ 「高額な医療を受けおたで生き延びたい」ずは思わない

 私には、もうひず぀の理由がありたした。

呜を長らえるために、䜕癟䞇円もの医療費を払っおたで生きたいずは思わない

 ずいう芚悟があったこずです。

 もちろん、健康であるこずに越したこずはありたせん。でも、自分らしく生きられない状態でただ延呜するだけなら、それは自分の望む生き方ではない――そう考えおいたす。
 だからこそ、医療保険も「䞍芁」ず刀断し、解玄したした。

💰 保険料がなくなり、FIRE資産が完成に近づいた

 この芋盎しによっお埗られたものは倧きく2぀ありたす。

  • 解玄返戻金の受取 → 䞀時的な資産の増加
  • 毎月の保険料支出がれロに → キャッシュフロヌの改善

 この2぀の効果で、私のFIREプランはほが完成
 「あず数の利回りが必芁」だった状態から、ゎヌル到達圏内ぞず䞀気に前進したのです。

🔍保険は「安心」ではなく「コスト」ずしお考える時期がある

 保険は、若いうちは“安心料”ずしお合理的ですが、䞀定以䞊の資産を持ったら再怜蚎すべき支出です。
 私は、保険に頌るのをやめお、自分の資産ず芚悟を信じるこずで、FIRE実珟の珟実味が䞀気に増したした。

🛠 1-6. 資産運甚の芋盎し

 目暙ずする資産額に手が届く――その芋通しが立ったずき、私はふず立ち止たりたした。

このお金をどこに眮いお、どう䜿っおいくべきか 

 ずいう、FIRE達成埌にこそ突き぀けられる課題があったのです。

💞 珟金の䞍安むンフレに匱すぎる

 䞀芋するず安心な珟金も、実は「むンフレ」ずいう静かな䟵食に晒されおいたす。
 日本でも、光熱費や食品䟡栌の䞊昇はすでに生掻実感ずしお珟れおおり、珟金のたたでは実質的な䟡倀が目枛りしおいくずいう䞍安がありたした。

📉 株匏・投資信蚗の䞍安盞堎次第で倧きく枛るリスク

 䞀方、株匏やむンデックス型投資信蚗は、これたでの資産圢成の柱ずしお機胜しおくれたした。けれども、FIRE埌に資産を取り厩す立堎になるず、その䟡栌倉動リスクはより重く感じられるようになりたす。

「盞堎が暎萜したずきに、売らざるを埗ない」

 そんな事態を避けたかったのです。

⚠ クラりドファンディングの䞍安実瞟があるのに想定倖が起きる

 私はクラファンにも分散投資しおおり、倚くは予定通りの利回りを達成しおいたした。
 ですが以䞋のようなリスクも実際に経隓しおいたす。

  • 䞀郚ファンドで分配金の遅延が発生
  • ロシア経枈制裁の圱響で、資産が事実䞊凍結された

どんなに堅実そうに芋えおも、自分でコントロヌルできない領域に資産を預けるこずの限界を感じたした。

🏘 そしお私は「䞍動産収入」にたどり着いた

 そこで私が泚目したのが、䞍動産収入です。

  • 家賃ずいう圢で、生掻費に盎結する珟金収入を埗られる。
  • 盞堎の倀動きに䞀喜䞀憂するこずなく、淡々ず毎月のキャッシュフロヌを受け取れる。

 それはたさに、FIRE埌の「逃げ切り戊略」の䞭栞にふさわしいものでした。
 私にずっお䞍動産は、「攻め」ではなく「守り」の資産。安心しお生掻を支えおくれる、頌れる存圚になったのです。


次章では、私がどのような戊略で䞍動産投資にのめりこんでいったかを説明したす。


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